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友の側へ、又八は、やがて懸命に這って来た。そして、武蔵の手をつかんで、
「逃げよう」
と、いきなりいった。
すると武蔵は、その手を、反対に引っぱり寄せて、叱るように、
「――死んでろっ、死んでろっ、まだ、あぶない」
その言葉が終らないうちであった。二人の枕としている大地が、釜のように鳴り出した。真っ黒な人馬の横列が、喊声をあげて、関ヶ原の中央を掃きながら、此方へ殺到して来るのだった。
旗差物を見て、又八が、
「あっ、福島の隊だ」
あわて出したので、武蔵はその足首をつかんで、引き仆した。
「ばかっ、死にたいか」
친구의 옆에 마타하치는 이윽고 죽을 힘을 다해 기어 왔다. 그리고, 타케조의 손을 쥐고
"도망치자"
라고, 갑자기 말했다.
그러자 타케조는 그 손을 반대쪽으로 끌어 붙이고, 혼내는 것처럼
"죽어 있어, 죽어 있어, 아직 위험해"
그 말이 끝나지 않았을 때였다. 두 사람이 베개로 하고 있는 대지가, 가마솥처럼 울리기 시작했다. 새까만 인마의 횡렬이 함성을 올리며, 세키가하라의 중앙을 쓸면서, 이쪽으로 쇄도해 오는 것이었다.
깃발을 보고, 마타하치가
"앗, 후쿠시마의 부대다"
황급히 굴기 시작하는 것이어서, 타케조는 발목을 붙잡고 끌어 넘어뜨렸다.
"멍청아, 죽고 싶은 거야?"
友(とも)の側(そば)へ、又八(またはち)は、やがて懸命(けんめい)に這(は)って来(き)た。そして、武蔵(たけぞう)の手(て)をつかんで、
「逃(に)げよう」
と、いきなりいった。
すると武蔵(たけぞう)は、その手(て)を、反対(はんたい)に引(ひ)っぱり寄(よ)せて、叱(しか)るように、
「――死(し)んでろっ、死(し)んでろっ、まだ、あぶない」
その言葉(ことば)が終(おわ)らないうちであった。二人(ひたり)の枕(まくら)としている大地(だいち)が、釜(かま)のように鳴(な)り出(だ)した。真(ま)っ黒(くろ)な人馬(じんば)の横列(おうれつ)が、喊声(とき)をあげて、関ヶ原(せきがはら)の中央(ちゅうおう)を掃(ふ)きながら、此方(こなた)へ殺到(さっとう)して来(く)るのだった。
旗差物(はたさしもの)を見(み)て、又八(またはち)が、
「あっ、福島(ふくしま)の隊(たい)だ」
あわて出(だ)したので、武蔵(たけぞう)はその足首(あしくび)をつかんで、引(ひ)き仆(たお)した。
「ばかっ、死(し)にたいか」
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